ジョス・ベイ(1978年)

ザ・ペーパー・バッグズのメンバーとしてのモーガンのシングル

英国:リトレッド・レコード

(サイドB)ドラット!

モットのアメリカツアー中、モーガンは60年代の
インストゥルメンタル・アルバムを買いあさった(主に中古
レコード店で)。サント・アンド・ジョニーなど高尚なものから
、ジョニー・アンド・ザ・ハリケーン(弱々しく単純なメロディ
は、まるでウルワースで売っているオルガンの曲みたいだ)
などのくだらないものまで様々だ。後に、モーガンはこの無気力
で単調な欠陥品のような音楽を自分でもやってみようと考えた。
そこで誕生したのがペーパー・バッグズである。モーガン
にとって「ジョス・ベイ」は浜辺で過ごした日々の思い出だ(
50年代、60年代のモーガンは、若かりし頃、ケント州の
ブロードステアーズにある浜辺で休暇を楽しんだものだ)。また
、「ジョス・ベイ」では、カモメの声、遊園地で流
れているようなオルガン、安っぽいピンク色にギラギラ光
っているギター(これも中古屋で買った物だ)を使っている。B面
の「ドラット!」では、きちがいじみた速さで猛烈に打鍵される
オルガンが登場する。これはまさにモーガンがレコーディングを
行った時代がそうさせたのだ。それはパンクの時代---「何
でもぶち壊せ」という音楽の時代だった。