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Photo by Bruce Osborn.
Futon Logicのそもそもの始まりは、おおたか静流のすばらしいアイディアだった。
彼女は、それまで一緒に仕事をしたことのある友人たち(ミュージシャン、グラ
フィック・アーティスト)を集めてユニットを組もうと考えたのである。初めての活
動は2002年の8月。そしてそのときから徐々に、しかし確実に、ユニークで魅力
的なユニットだという評判がたっていったのである。ラディカルなダンスから雅楽ま
で、キモノからデジタルカムコーダーまで、Futon Logicは深みがありつつユーモア
の伴った、そして独特の雰囲気とリズムで、今日のトウキョウを生きているメンバー
達の、多元的な21世紀における生活を表現している。ユニットのメンバーはいずれ
も海外での活動経験が豊富で、それぞれ非常に異なるバックグラウンドを持ってい
る。その結果、Futon Logicは非常にバラエティ豊かなユニットとなった。前衛的な
ものの中でも更に先鋭的なものを取り入れ、どんな聴衆にも喜びと満足を与えるに十
分な音楽的・視覚的経験を提供できるユニットなのである。

ニュース、講演情報を見るには、Futon Logicのホームページか、このホームページ
ライブ情報のページをご覧ください。

すでにモーガンのことはご存知でしょうから、他のメンバーに目を向けて見ましょ
う。

歌手おおたか静流は東京生まれ。日本の伝統音楽の強い影響を受けて育った。後に西
洋の伝統的な声楽を学び、さらにジャズやワールドミュージックなど、さまざまな音
楽の影響を受けるに至る。特に、エジプト人でウードの名手、ハムザ・エル・ディン
からは強い影響を受けた。エル・ディンは、最近まで日本に在住していた(そして静
流、モーガンとともにレコーディングを行った)人物である。おおたか静流の活動は
音楽のジャンルにまったくとらわれていない。伝統的な日本の音楽、ニューエイジ、
ワールドミュージック、実験音楽、インプロヴィゼーションなど、何でもこなす。国
内では、「ノンジャンル、もっとも先鋭的なアヴァンギャルド、ネオ・アンティー
ク」などとさまざまに評されている。彼女の声は上音で、録音技術が発達する以前の
日本では一般的だったが、現在はほとんど耳にすることのできない類のものである。
その声質は、虹の声−さまざまな音色を持つ声−と描写されている。彼女の類まれな
ほど自由自在の歌声は、500以上のラジオやテレビのコマーシャルで放送されてき
た。そして、彼女の着物をベースにしたファッションは、ステージに、彩りとユーモ
ア、そしてエレガンスをもたらすものとなっているのである。

竹澤悦子は、日本の伝統楽器である琴、三味線、笙を使って現代的な音楽を紡ぎだし
たパイオニア的存在として、その名を広く知られている。琴の名演奏家三人に師事し
た後、彼女のキャリアは世界的なものへと広がっていく。彼女は、ジョン・ケージ、
テリー・ライリー、一柳慧、そしてハリー・パーチの各氏と共演した。また、ロック
バンドやノイズ・アーティスト(大友良英)、そしてジャズのインプロヴァイザー
(ジョン・ゾーン)との共演もある。4つの琴を集めた彼女のアンサンブル、コト・
ボルテックス(モーガンのミニチュアーズ2にも収録)は、もはや伝説の人となった
ムーンドッグなどの作曲家から送られた作品によってだけでなく、普通の着物を脱ぎ
捨ててパンクスタイルのレザーを身にまとったライブによっても、聴衆を驚かせた。
彼女は現在、日本の主要な音楽学校で、琴の教師として教鞭をとっており、確固たる
地位を築いている。

フォトグラファー、ブルース・オズボーンは(モーガンと同様)東京にもっとも長く
住んでいるアーティストの一人である(実際、今では生まれ故郷よりも日本で生活し
ている年数のほうが多くなってしまった)。彼は1980年に東京に移り住み、この
特異な大都市の営みに対して鋭い視線を投げかける、ウィットに富んだ知的な写真家
として急速に名を馳せた。そして一風変わった友人の大きな輪を、いたるところに、
しかも瞬く間に作り上げた。そこで彼は、友人たちを親子のツーショットで撮影する
ことを思いつき、大好評を得た「OYAKO」(親子)、続いて「KAZOKU」(家族)を
世に送り出した。被写体となったのは、横尾忠則(日本を代表する現代画家)や勅使
河原宏(草月流生け花の家元)から、名もないソフトポルノ女優まで多岐にわたる。
CDジャケットのデザイナーとしてひっぱりだことなった後、ビデオの世界に足を踏み
入れ、テレビコマーシャルの依頼を受けたり、芸術団体からの依頼を受けたりと、国
際的に大活躍している。そして近年、おおたか静流などのミュージシャンとビデオ・
パフォーマンスを始めたのである。Futon Logicの講演のビジュアル面を担当する人
物となったのは、まったく自然なことだったのだ。

CGアーティストの千葉耕三は幼少のころから、その芸術的センスの片鱗を垣間見せて
いた。彼の父、ちばてつやは、日本でもっとも人気があり、多くの人に愛されている
漫画家である。彼のマンガは、相撲、スポーツヒーロー、男子学生などの登場人物に
からんだストーリーを通して、無数の人々の心に訴える。その息子耕三は、デジタル
ビデオ技術を身につけて典型的な現代の若者の世界観−知的で偏見がない−を表現
し、これまでにアルバムジャケット、テレビゲーム、アニメのみならず、高品位テレ
ビの世界ですでに多くの経験を積んできた。進取の気概をもつ他の多くのグラフィッ
ク・アーティストたちと同様、彼は自らの作品をライブで観衆に表現したいと考えて
いる(ビデオデッキではなくラップトップコンピュータを使って)。ブルース・オズ
ボーンとのコラボレーションでは、多層的なコラージュをベースにしたビデオという
スタイルを生み出した。

さまざまな音を寄せ集めてつくるモーガンの音楽は、この驚くほど複雑なユニットに
とてもフィットしています。ライブ、CD、DVD、そしてこのホームページで、Futon
Logicにご注目ください。